Aちゃん救出大作戦!-その1

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2019年になってすぐのある日、フォロワーさんからこんなツイートが流れてきました。

 

中古ショップやリサイクルショップでSDをはじめドール達が売られているのは知っていたけれど、まさかこんな乱雑に扱われているなんて。

ドールの取り扱いが多かったりするお店ではもう少しディスプレイに気を使っているのかもしれないけれど、この子達は、『ジャンク』。

関節は曲がり、外れ、きちんと座ることもできず、全裸で投げ出されたりウィッグやお洋服がぐちゃぐちゃだったり。

 

ローゼンメイデン読んでると『ジャンク』って言葉が辛すぎる。

 

お写真は撮影のミカ月さんから使用許可いただきました。〇ついているところは固い椅子に肘が乱雑にあたっているよっていう説明。

「ジャンク」「色写り多数」「指折れています」…指が折れ…!?!?

 

何があったかは知らないけれど、でも、前の持ち主の人はきっと、そんなつもりじゃなかったんだと思う。

お店で粗雑に扱われたときに折れてしまったのかもしれないし。

https://twitter.com/panda_koubou_/status/1080364654499528706

 

小学生女子がキャーキャー言いながら何度も往復、見て逃げるを何度もって書いてある。

そうだよね、ホラーだもん。でも、そんな風に、子供たちに弄られ怖がられる存在なんて辛すぎる。

 

ドールが増えて、いつかの別れの時に、自分はこの子達をどうするんだろう、と考えたことは何度もある。

今のところ、いざというとき、私は自分の手で処分しようと考えているのだけれど、きっと売却する道を選ぶ人も沢山いると思う。

自分の大好きだった子達が、こんな風になっているなんて、悲しい。

きっとこれは一部で、きっと倉庫だったり、いろんな扱いの子はいっぱいいるだろうし、キリがないけれど、でも、このツイートを見てしまって心がざわざわする。

 

 

こんな状況においても、気高さを失わず、凛とした表情で座っている子がいる。右から二番目、13少年の男の子。全裸で指が折れているのにね。

 

私はドールに限らず、特別な場合以外は新品で揃えていきたい派なのだけれど、ちょうど大きい男の子用に、服作りをガシガシするのに気軽に試着に付き合ってくれたり、メイクをさせてくれる子が居たらいいなと思っていたタイミングで。そして大きい男の子たちのポージングに悩み、ボディーにワイヤーを仕込んだりもしてみたかったけれど、ワンオフボーイズに手をかける勇気もなく。

年月が経過したドールのエステや洗浄、ゴム引きといったメンテナンス作業にもずっと興味があって、やってみたかったので、これもご縁だと、救出を決意しました。

詳細は何もわからない。ただこの子をここから出して、ちゃんとした服を着せて、指を取り換えてあげたかった。

ちらっとかすめたのは問題になっているリキャスト問題。もし万が一、届いたものがリキャストだったら、最後に綺麗な服を着せてから、自分の手で処分するつもりで。

 

早速ネットから探し出して注文。タッチ差で店頭で誰かがお迎えしてくれたらそれでいい。商品確保されたらうちでお迎えしよう、と在庫連絡を待つ。そして確保、発送。

 

きた!!!でっか!!!!!そうかー、ドールそのままだもんね。ドールの箱とかないもんね。

 

えっっっそういう感じ?????????????????

 

ほってもほってもかきわけても出てこない!ようやくちらっと見えた…足?

あしでたーーーーーーーーー!!!やっぱりそういう感じですか…

ひっぱりだす。すごいやだ。なんかお墓発掘してミイラ引っ張り出しちゃったみたい。なんか腰折れてるし。

お手紙…?注文明細書だ。

中古のドールって…圧が…すごいね…新品のそれとはちょっと違う独特の圧。

お手紙もとい注文明細書に、ジャンク品、指の欠損、ヘッド取れやすい、と書いてあった。

ヘッドのこと初耳なんですけどーーーーと思いながら取り出した瞬間ヘッドのフタが転がり落ちた。

マジか。ほんとに取れやすいっていうか落ちたよ。でもフタのほうね、よかった。

っていうかこのフタ、磁石じゃなくてゴム式じゃん。そりゃゴムなきゃ取れるよ!!!!!!!!!!!!!!

 

黄変もそこまでじゃないし、色写り、汚れ、多数ありって書いてあった分も、靴を履かせていた部分にうっすらちょこっとぐらいで、指をのぞけば全然『ジャンク』じゃない。状態はかなりいいほうだと思う。ゴムも古くないし、張りや動きも悪くない。前の人は大事に扱っていたんだと思う。

指だって、ハンドパーツいくらでもあるから、取り換えれば済む話。

 

全然ジャンクじゃないじゃん!!!!!!!!!!!!!

 

 

ここで再び不安になったのが、リキャスト問題。

とりあえず、なんとなく塩をふって清めて、中性洗剤で丸洗いして、すっきりさっぱりしたヘッドをもって…お出かけ。

なんのヘッドかもわからないので、藁にもすがる気持ちで仲良くしてくださっている店員さんを頼りに最寄りのボークスへ。

 

たまたまいらっしゃって、快く相談に乗って下さり、ヘッドが教室Aであること、いつごろのものか、そして、リキャストではなさそうですよ、と教えてくださいました。中古の商品や、出所のわからない保証のないものについてお聞きするのはNGかな、とすごくすごく不安だったので、有難かったです。

メンテナンスの用品を教えていただいて、まるっと全部買ってきました。

教室AのAちゃん。ばらして洗浄してメイクして、うちで変身させたいと思います。

 

続く。