ドール道25回目ー撮影セットと背景について

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最近写真を撮るときに、シーンを意識するようになりました。

今までは私のうちの子が、私というカメラマンに向かってポーズを決めている写真、宣材写真や記念写真のようなものが多かったのだけれど、もう少しステップアップしたいなあと思うようになり、足りないものを考えてみました。

何人かの友人と話していて気づいたことが、私はストーリーを作るのが苦手。

 

昔同人誌について話した時もそうだったのだけれど、絵はともかく、話が作れない。

二次創作などの話を作ることができる友人たちは、妄想するだけだよ、脳内世界のストーリーでいいんだよ、というのだけれど、どうもうまくいかない。

自分の中でキャラクターたちがしゃべって会話しているのを漫画(や小説)で表現するだけだよ、といわれたけれど、そもそも私の場合はしゃべっていない。

とことん公式をそのまま受け入れる、そのまま箱庭のように上から見ているのが好きで、自分でストーリーや公式で描かれていない部分を想像したり、妄想することがない。公式で描かれているストーリーが全てで、描かれていない時間は私の中にそもそも存在していない。

 

じゃあオリジナルはどう?あなたの世界にだけ世界があるよ、と言われて、作ったキャラクターが統士郎。

果たして統士郎の世界を表現することができるんでしょうか。

 

そんなわけで、シーンだったり、ストーリーだったりを感じさせる作品を撮りたいなあと思うようになりました。

 

 

それまでの最近は、四方が白いマントルピースの中で照明を反射で回し、背景にそれっぽい布をひいたりして撮っていました。

 

これはパニエとストールです(笑)

もう使わないし、使えないのに、思い出がつまっていて捨てられない、沢山あるストール。(同志にはなんのことかわかるかもしれない)

このドピンクもそのうちの一枚。

 

ストールの後ろに照明をいれると幻想的で好きです。

カシウェアのふわふわブランケット。大好き。

 

こうして布をひくのは綺麗だし簡単だし、手軽に雰囲気変えられるし、好きなのだけれど、

どうしてもシーンとかストーリーを感じさせる写真には今一歩足りないかな、と思い、背景を作りこむことを考え始めました。それと同時にテーマも決めるように。

 

ストーリーを意識して初めて撮ったのがこちらの写真。

テーマは、「女装準備完了の統士郎」。統士郎の女装の仕度専用部屋があって、そこで最終チェックをハートの鏡でして、ボンネットのリボンを直しているところ。

この写真、すごく気に入りです。うちの子を表現するための情報量が布だけとは桁違いだから。

後ろにかかっているお洋服は、統士郎の女装のお気に入り服だし、サングラスをする日もあれば、伊達メガネをする日もあることがわかる。

指輪はお気に入りが並んでいて、お気に入りの小物も大切に置いてあって。

床はふわふわ絨毯、壁は木。クローゼットの木かもしれない。

 

目線はカメラではなくて、鏡。

「わたし」というカメラマンとしての存在はこの世界には存在しないのです。

自分でもどこが違うのかわからなくなる差分を何枚か。

統士郎の時間を切り取ることができたようで、目標達成できたのではないかなと思いました。

 

こちらは同じ壁を使って。テーマは「プレゼントをあける紗羅」、設定は、ログハウスのような洋館のような、冬の暖かな室内、そして夜。

 

絨毯はクラシックな柄にしました。窓があるように見せたかったので、窓枠に、夜景のポストカードを。右上の電気がお気に入り。

左上の白熱灯が反射したような光も意図的に入れて、夜なので点けている室内の照明が反射している設定にしました。

 

前置きが長くなりましたが、こちらのセットの作り方をご紹介します。

こんな感じです(笑)

額縁と窓枠、キラキラのコード上の照明、ランタン、絨毯の布は全て100均。そして全てセロハンテープで貼ってます(笑)

窓枠を二つ並べてセロハンテープでぶら下げて、下にポストカードをはさみました。

絶対にセロハンテープがうつらないように位置を調整しながら撮ります。

 

照明が下向いているのは、この位置で反射させるのが今回は一番雰囲気がいい感じだったからです。直接あてると影が出るから、他の面に向けて白い壁面で反射させて程よく光をまわしています。

ちなみにこの写真は日の光をカーテンで表現したくて、カーテンの後ろに照明入れました。撮影は夜中です。

 

奥の背景の木は、シートを大きい段ボール紙に貼りました。サイズが合わずに若干かたむいてます。家にあったポスター用の額縁の背面段ボールです。サイズが足りず左右水色のままです(笑)

 

統士郎の部屋の時は服をやはりセロテープでとめてました。ゆくゆくはドールハウスをまた作りたいけれど、場所も取るし、この方法は色々変化をつけるのが簡単なので、色々なアレンジができそうです。

前にご紹介したワイヤーネットの壁面の左右を白いボードにして、真ん中にこの木目板を立てかけるのもいいかもしれません。